世界大百科事典(旧版)内の《藪の中》の言及
【羅生門】より
…黒沢明監督作品。芥川竜之介の短編小説《藪の中》を基に,《羅生門》からのエピソードも加えて,橋本忍と黒沢が共同で脚本を書いた。平安の乱世の時代,都に近い山科のやぶのなかで起きた殺人をめぐる関係者と目撃者それぞれのくいちがう告白を,それぞれの視点で描き,それをオムニバス映画のように構成するという類のないユニークなスタイルで見せて,〈事実〉というものの多面性を浮き上がらせた。…
※「《藪の中》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」