《蘇悉地経》(読み)そしつじきょう

世界大百科事典(旧版)内の《蘇悉地経》の言及

【密教】より

…不空の弟子恵果は,従来別個の流れであった《大日経》系の密教(大悲胎蔵法)と《金剛頂経》系の密教(金剛界法)とを両部不二とみて一元化し,のちの真言密教の思想大系の基礎をつくった。9世紀には,前述した二つの経典に《蘇悉地(そしつじ)経》を加えた密教の体系が構成された。その後,中国では《大日経》系の密教が栄え,また,宋代には多くの密教経典が翻訳されたが,しだいに道教に主導的な地位を奪われていった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」