《血の花弁》(読み)ちのかべん

世界大百科事典(旧版)内の《血の花弁》の言及

【グギ】より

…《泣くな吾が子よ》(1964)ではマウマウの反乱に至る動乱期に幼い魂をもてあそばれる少年の成長が,事実上の処女作《川を隔てて》(1965)ではキリスト教の浸透による伝統社会の癒しがたい亀裂が,《一粒の麦》(1967)では民衆の脳裏にうごめくマウマウの記憶と背信の傷痕が描かれる。最後の英語小説《血の花弁》(1977)は独立ケニアの搾取と抑圧の構造にメスを入れ,新秩序の到来に民衆の夢を託す代表作。初のキクユ語小説《十字架の上の悪魔》(1980)は獄中で書いたもの。…

※「《血の花弁》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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