《西宮記》(読み)さいぐうき

世界大百科事典(旧版)内の《西宮記》の言及

【西宮記】より

…高明は914年(延喜14)醍醐天皇の皇子として生まれ,臣籍に下って源姓となり正二位左大臣に昇るが,969年(安和2)の安和の変により失脚,982年(天元5)に没した。その邸宅が平安京右京(西京)の四条北大宮東(錦小路南朱雀西とも伝える)にあったので,高明を西宮(にしのみや)左大臣とよび,本書を《西宮記》または《西宮抄》という。本書の成立が失脚以前か以後かは不明だが,初稿本,再稿本など撰者はしばしば稿を改めたらしく,内容・構成を異にする異本が少なくとも3種存することが確かめられている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」