《観念学の原理》(読み)かんねんがくのげんり

世界大百科事典(旧版)内の《観念学の原理》の言及

【デステュット・ド・トラシー】より

…観念の形成を研究・説明することを唯一の課題とした哲学を提唱し,これに観念学(イデオロジスト)の名称を与えた。主著《観念学の原理》(1801‐15)では,コンディヤックの感覚論を継承しつつも,外界の認識が成立するためには主体の運動が不可欠であることを力説した。そして,道徳論では憎悪と同情を神経系統の生理的状態から,また政治論では自由と所有権の基礎を意志の機能から,それぞれ導き出して,観念学の立場を強調した。…

※「《観念学の原理》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」