《誹諧連歌抄》(読み)はいかいれんがしょう

世界大百科事典(旧版)内の《誹諧連歌抄》の言及

【犬筑波集】より

…《新撰犬筑波集》の略称で,《菟玖波集(つくばしゆう)》などの連歌撰集に対して卑俗な俳諧の連歌の撰集の意。宗鑑編纂当時の書名は《誹諧連歌抄》《誹諧連歌》であったことが確実で,1524年(大永4)ころから40年(天文9)ころまでの間に編纂されたと推定される。逐次改編増補されたらしく,古写本は伝本によって内容の異同がはなはだしい。…

【宗鑑】より

…若年のころに宗祇,肖柏らと一座した連歌作品も残るが,名を高めたのは俳諧における活躍で,《守武(もりたけ)千句》跋文や《宗長手記》はその姿をよく伝えている。宗鑑作の明らかである句を含む《誹諧連歌抄》(《犬筑波集》ともいう)には宗鑑の自筆写本も伝存し,そのため編者と信じられて俳諧の始祖とされた。宗鑑自撰説には現在では疑う余地もあるが,近世を通じて,その放埒大胆で巧みな作風が,俳諧ことに談林の俳風に及ぼした影響は大きい。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」