世界大百科事典(旧版)内の《諸蕃志》の言及
【麻逸】より
…宋代,元代の中国の史書に記されたフィリピンのミンドロ島付近の名称。スペイン統治以前のフィリピン諸島に関する文献記録はきわめて少なく,その中でも最も古い記録は,中国人趙汝适が宋代の13世紀初めにまとめた《諸蕃志》に出てくる麻逸国の記述とみられている。麻逸国はミンドロ島付近をさすと考えられ,この記述は先スペイン期のフィリピン社会を知る貴重な史料である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」