《道里および諸国記》(読み)どうりおよびしょこくき

世界大百科事典(旧版)内の《道里および諸国記》の言及

【イスタフリー】より

…生没年・伝記は不詳。彼の主著《道里および諸国記》は10世紀のイスラム世界での地理学の発展の最初のものとして高く評価されている。内容的には彼より少し前のバルヒーから多くを受け継いでいる。…

【イブン・ハウカル】より

…おそらくは商業にも携わっていたのであろう。彼の地理学の主著《道里および諸国記》は,イスタフリーの同名の著を基礎としつつ,彼自身の経験・観察も取り入れた地理学史上の重要な著作で,同時代の各地の経済状態については特に貴重な情報を含んでいる。【湯川 武】。…

【イブン・フルダーズベ】より

…バグダードに育ち,イランのジバールを振出しにバグダード,サーマッラーの駅逓長官を務め,アッバース朝カリフ,ムータミド(在位870‐892)に仕えた。9世紀後半長い年月を要して完成された《道里および諸国記》にはその豊富な経験が生かされ,当時の行政官,一般旅行者の手引書として尊重された。本書はイスラム帝国内の宿駅のリストのほか,帝国外地域(中国,朝鮮も)に関する貴重な描写を含む。…

※「《道里および諸国記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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