世界大百科事典(旧版)内の《遠い声,遠い部屋》の言及
【カポーティ】より
…ニューオーリンズに生まれ,幼時から創作に意欲を燃やしていたが,17歳のときニューヨークに出てから本格的に書きはじめ,19歳のとき短編《ミリアム》を発表して一部の注目を集めた。その後,小説《遠い声,遠い部屋》(1948)によって,南部の早熟な天才作家出現と全米に喧伝された。南部の強烈な日ざしとその裏にひそむ退廃を背景に,現実と幻想の交錯するゴシック的な境界を遍歴する少年の物語が,入念な筆で仕上げられていて,文壇に清新な衝撃を与えたのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」