《長枕褥合戦》(読み)ながまくらしとねかっせん

世界大百科事典(旧版)内の《長枕褥合戦》の言及

【好色文学】より

…好色本は1722年(享保7)風俗上から禁止されたが,それまでは売買も公然だった。宝暦以降には《長枕褥(しとね)合戦》《痿陰(なえまら)隠逸伝》などの奇抜なものもあるが,柳亭種彦の《水揚帖(みずあげちよう)》はじめ《春情花の朧夜(おぼろよ)》《真情春雨衣》などは純然たる春本である。柳里恭(りゆうりきよう)の《ひとりね》は小説ではないが好色の奥義を説いた部分がある。…

【媚薬】より

…《逸著聞集(いつちよもんじゆう)》には性欲がたかぶって困る人が,教えられて鰻,鶏卵,山芋,牛蒡などいずれも強精食といわれるものを食べたら,かえって陰茎が激しく勃起して火のように燃え,水に浸したら湯になったとある。また,陰部に薬を塗られた常盤(ときわ)御前が淫欲高まって平清盛に身をまかせながら子どもたちの助命をとりつけた話(黒沢翁満《藐姑射秘言(はこやのひめごと)》)とか,尼将軍政子が腎虚になったので淫羊藿(いんようかく)(強精の効によって陰茎が怒るほど勃起するというので和名を〈イカリソウ〉という)に男女の淫水2升を混ぜる丹薬を造るため,若侍と御殿女中各100人がいっせいに交わる話(平賀源内《長枕褥合戦》)などもある。 他方,まじめだが内容がすごいのは,俳人小林一茶が自分たち夫婦の性交をきちょうめんに記録した《七番日記》や《九番日記》である。…

※「《長枕褥合戦》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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