アイソタクチック構造(読み)あいそたくちっくこうぞう

世界大百科事典(旧版)内のアイソタクチック構造の言及

【高分子】より

…すなわち図6に示すように,高分子の骨格をつくるC-C結合を紙面に置くと,メチル基CH3は紙面の手前に来るか後ろへ行くかのいずれかとなる。ふつうは図のaのようなランダムな構造(アタクチックatactic構造)をとると考えられるが,1950年代の半ばに,チーグラー触媒の発見により,プロピレンを容易に重合させ,図のbのようにメチル基がすべて同じ側に規則正しく並んだ構造(イソタクチックisotactic構造またはアイソタクチック構造)のポリマーを得ることができるようになった。このポリプロピレンは現在,合成繊維,プラスチックとして用いられている。…

※「アイソタクチック構造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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