世界大百科事典(旧版)内のアイヤームの言及
【歴史】より
…メディナは預言者ムハンマドとその教友(サハーバ)の,軍営都市はアラブ部族民の伝統を受け継ぎ,両伝統の融合と,アラビア語に翻訳された半ば伝説的なイランの帝王史《フダーイ・ナーマ》の影響のもとに,語の厳密な意味におけるイスラム史学は成立した。
[歴史叙述アフバールの誕生]
前イスラム時代のアラブの伝承には,部族同士の戦いの伝承アイヤームayyāmと部族の系譜アンサーブanṣābとがあった。メディナにおいてアイヤームはムハンマドの戦いの記録マガージーmaghāzīへと発展し,それはイブン・イスハークによって預言者の伝記シーラsīraへと発展させられた。…
【ターハー・フサイン】より
…9歳にしてコーランを暗記し,やがてアズハルに入った。そのあたりの経緯は彼の自伝的作品《アイヤームal‐Ayyām(日々の書)》(邦訳あり)に詳しく語られている。〈アブー・アラーの回想〉を博士論文に仕上げ,渡仏した。…
※「アイヤーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」