アイヤーム(読み)あいやーむ

世界大百科事典(旧版)内のアイヤームの言及

【歴史】より

…メディナは預言者ムハンマドとその教友(サハーバ)の,軍営都市はアラブ部族民の伝統を受け継ぎ,両伝統の融合と,アラビア語に翻訳された半ば伝説的なイランの帝王史《フダーイ・ナーマ》の影響のもとに,語の厳密な意味におけるイスラム史学は成立した。
[歴史叙述アフバールの誕生]
 前イスラム時代のアラブの伝承には,部族同士の戦いの伝承アイヤームayyāmと部族の系譜アンサーブanṣābとがあった。メディナにおいてアイヤームはムハンマドの戦いの記録マガージーmaghāzīへと発展し,それはイブン・イスハークによって預言者の伝記シーラsīraへと発展させられた。…

【ターハー・フサイン】より

…9歳にしてコーランを暗記し,やがてアズハルに入った。そのあたりの経緯は彼の自伝的作品《アイヤームal‐Ayyām(日々の書)》(邦訳あり)に詳しく語られている。〈アブー・アラーの回想〉を博士論文に仕上げ,渡仏した。…

※「アイヤーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android