世界大百科事典(旧版)内のアウエル小体の言及
【白血病】より
…これらの幼若な白血病の白血球は,正常骨髄に存在する同じ成熟段階の細胞と比べると,細胞の大きさ,核の型,核が細胞中で占める割合,細胞質の色調,顆粒の形や大きさ,などの点で異型性を示すことが少なくない。たとえば,急性骨髄性白血病に認められることのあるアウエル小体Auer bodyは,正常骨髄系白血球に存在する顆粒が杆状に変型したものであり,この小体を認める場合には,それが骨髄性白血病の白血球であることを容易に知ることができる。また,急性リンパ性白血病の中の成人型Tリンパ球性白血病では,白血病の白血球の核の型がクローバー状になったり,手袋様になるなど強い変型を伴うことを大きな特徴としている。…
※「アウエル小体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」