アウタルケイア(読み)あうたるけいあ

世界大百科事典(旧版)内のアウタルケイアの言及

【ディオゲネス[シノペの]】より

…衣服をつけず,靴もはかず,野犬のように街頭に寝泊りし,樽を棲家とし,公衆の面前で女性と交わったという。〈恥をなくすこと(アナイデイアanaideia)〉によって,あらゆる因襲,権威から解放されること,これが魂の〈自足(アウタルケイアautarkeia)〉を目ざす彼の哲学的実践であった。その弟子テーバイのクラテスKratēsは師説を広め,〈無所有〉こそ,いっさいの苦しみ,葛藤から逃れる秘訣とし,後のストア学派の前触れとなった。…

※「アウタルケイア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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