世界大百科事典(旧版)内のアウトリッガーの言及
【カヌー】より
…その製法は,大木から10m前後の船体をくりぬき,その中に水を入れて玄側を火で暖めながら船腹を広げ,横木をわたして固定する。2番目の型は,船体の片側にアウトリッガーoutriggerをつけたカヌーである。これはマダガスカル島からインド,マレー西海岸,インドネシアの一部を経てオセアニア全域に分布する。…
【舟∥船】より
…ミャンマー南部メルギー諸島のモーケン族は,この方法で丸木舟を作っているが,彼らは舟を家族ごとの住居として,海上を漂泊しながら1年の大半を過ごすという独特な生活形態を守っている。丸木舟を基礎として,それにアウトリッガーをとりつけた舟が,インド洋,東南アジア,太平洋などの各地で数多く見られる。アウトリッガーとは,舟の本体から張り出した腕木のことで,下部には浮き木(フロート)が取りつけられる。…
※「アウトリッガー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」