世界大百科事典(旧版)内のあえぎの言及
【呼吸中枢】より
…(1)延髄で正常呼吸リズムがつくられるとする説で,延髄内の機構の所在については,(a)延髄網様体,(b)延髄の背側部と腹側部のそれぞれ限局した部位とする2通りの考え方がある。(2)延髄でつくられるあえぎgasping型(短い吸息と呼息からなる呼吸運動が長い休止期をおいて周期的に現れる呼吸型)のリズムが基本となって,これが橋からの下行性影響をうけて正常呼吸型となる。(3)橋と延髄の両部位にかけてリズム形成機構が存在すると考える説で,橋から延髄にかけて持続した吸息性興奮を続ける性質をもつ持続性吸息中枢または吸息中枢があり,この興奮が橋上部の呼吸調節中枢または肺迷走神経求心路から延髄の呼息中枢を経由する抑制作用によって周期的に抑制されて正常呼吸型リズムがつくられるという。…
※「あえぎ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」