アギトアリ(読み)あぎとあり(その他表記)Trap-Jaw Ants

知恵蔵mini 「アギトアリ」の解説

アギトアリ

ハリアリ亜科アギトアリ属のアリ。東南アジア熱帯・亜熱帯地域に分布し、森林の石や倒木の下に営巣する。体長は働きアリで1~1.3センチと大型で、体色は黒褐色から暗褐色。働きアリ以外の雄と雌は羽を持つ。180度に開く大きなあごと尾端に備えた毒針を利用し、小型の昆虫などを捕らえて食べる。日本では屋久島種子島など九州南部で生息が確認されていたが、2012年に入り、大阪府や岡山県、神奈川県など本州各地で相次いで発見されている。

(2012-11-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のアギトアリの言及

【ハリアリ(針蟻)】より

…全世界に分布し,とくに湿潤な熱帯地方には多くの種類が分布している。日本産のものはノコギリハリアリAmblyopone silvestrii,ワタセハリアリProceratium watasei,オオハリアリBrachyponera chinensis,メクラハリアリCryptopone sauteri,アギトアリOdontomachus monticolaなど13属約30種類。見かけ上の腹柄は1節で,雌アリと働きアリは尾端に毒針を備えている。…

※「アギトアリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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