世界大百科事典(旧版)内のアクリル系繊維の言及
【アクリル繊維】より
…三大合成繊維の一つで,ポリエステル繊維,ナイロンに次ぐ生産量をもつ。厳密には,アクリル繊維acrylic fiberとアクリル系繊維modacrylic fiber(モダクリル繊維)とに区別され,前者はアクリロニトリルの分量が50%以上(アメリカでは85%以上)のもの,後者はアクリロニトリルが40~50%(アメリカでは35~85%)のものをいう。アクリロニトリルは重合して高分子量ポリマーになることは早くから知られていたが,ポリマーは多くの有機溶媒に不溶で,また溶融すると化学変化を起こすため,適当な紡糸用溶媒の発見によって初めて繊維の製造が可能になった。…
※「アクリル系繊維」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」