世界大百科事典(旧版)内のアシジタの言及
【足駄】より
…足の下に履く物を古代にアシシタと呼び,それがなまったもの。現在与論島など薩南の島々では下駄をアシジタという。高下駄や足桶,田下駄などをアシダというところがあり,東日本では,歯の高い差歯(さしば)の下駄(西日本では高下駄)をアシダ(足駄は当て字)と呼んでいる。…
【下駄】より
…ゲタは下踏,下駄と書かれて江戸時代の文献から見られる新しい言葉であるが,橋桁や湯げた(腰掛台)など平板に2本の足をつけたものを古くよりケタまたはゲタと呼んできたことから,近世になってアシダやボクリもゲタと呼ぶようになった。東日本で高下駄をアシダ,奄美・沖縄地方で下駄をアシジタ,アシジヤといい,伊豆諸島や西日本で下駄をボクリ,ブクリというのはこれらの名残である。 下駄の足をのせる部分を台またはコウラ(広い表の意)といい,一木作りの下駄を連歯下駄,歯を差し込んだものを差歯下駄という。…
※「アシジタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」