世界大百科事典(旧版)内のアシュール後期文化の言及
【旧石器時代】より
…この遺跡からはゾウやヤギュウのような獣骨多数のほかに,海からとれた魚骨が発見されており,すでに原人が海からも食料を得ていた事実が明らかになった。40万年前から8万年前まではハンド・アックス文化の発展期(アシュール後期文化)であり,遺跡の数も格段に増加し,精巧な作りのハンド・アックスが多産され,石器製作上の新技法であるルバロア技法が開発された(アシュール文化)。おもしろいことに,ハンド・アックス文化に並行しながらオルドバイ文化の伝統を強く残すチョッパー・チョッピングトゥール文化が,ヨーロッパの北部から東部にかけて分布し,さらにパキスタン,インド北部から東南アジアおよび東アジアにまで達していた。…
※「アシュール後期文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」