世界大百科事典(旧版)内のアスカラフォスの言及
【フクロウ(梟)】より
…【竹下 信雄】
[神話,民俗]
フクロウはその生態から古来〈夜の鳥〉あるいは〈死の鳥〉のイメージが強い。ギリシア神話によれば,冥府で何も食べずにいれば地上に戻れる約束になっていたペルセフォネがザクロの実を食べる姿をアスカラフォスAskalaphosが見て,それを告げ口したためペルセフォネの母のデメテルの怒りを買い,フクロウに変身させられたという。西洋では古代エジプトをはじめ多くの地方で凶鳥とみなされ,近くでこの鳥が鳴いた家には死者が出ると信じられた。…
※「アスカラフォス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」