世界大百科事典(旧版)内の《アスタウンディング》の言及
【アメージング・ストーリーズ】より
…創設者はガーンズバックHugo Gernsback(1884‐1967)で,主として科学文明を賛美するSFを生みながら,現在まで継続している。このあと,30年には第2のSF誌《アスタウンディング》が発刊され,科学理論との連動を深めたハードSFを普及させ,49年《ファンタジー・アンド・SF》,50年《ギャラクシー》が出て,四大SF誌が妍(けん)をきそう時代にはいった。その後,SF雑誌は徐々に沈滞の道をたどり,現在のSF出版界は,単行本,それも長編中心へと移行してきている。…
【SF】より
…それはA.C.クラーク,オールディスB.W.Aldissらの現代のイギリスSFに受け継がれていく。ウェルズはベルヌと同じようにアメリカSFに大きな影響を与えており,ガーンズバック自身も熱心な支持者であったが,ウェルズ的な理想主義や文明観が強く投影されるのはキャンベルJ.W.Campbellが《アスタウンディング》誌を編集するようになった1938年以後である。キャンベルはこの雑誌からスペース・オペラを排除し,アシモフ,ハインライン,スタージョンT.Sturgeon,バン・ボートA.E.van Vogt,デル・リーL.del Reyなどの新しい作家を登場させ,SFの思考実験的な要素を全面的に打ち出した。…
※「《アスタウンディング》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」