世界大百科事典(旧版)内のアステリアの言及
【ヘカテ】より
…その名は〈遠(とお)はたらきの女〉の意。彼女に言及している最古の文献,ヘシオドスの《神統記》によれば,彼女はいずれもティタン神のペルセスPersēsとアステリアAsteria(アポロンとアルテミスの母レトの姉妹)の娘で,ゼウスから大いなる栄誉を与えられて天と地と海における権能を有し,祈りを捧げる人間にあらゆる状況における幸運をさずけるという。しかし彼女はのちに地下の冥界と関係づけられて,夜,魔法,妖怪変化の支配者となり,松明を手にし,地獄の犬どもを従えて三つ辻に出没する恐ろしい女神と考えられた。…
※「アステリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」