世界大百科事典(旧版)内のアターニーの言及
【法曹】より
…上位の弁護士(サージャント,のちにはバリスターbarrister)が〈法曹一元〉の制度のもとに裁判官と一体感をもち,経験的・技術的な法学教育によるギルド的形態での法律家養成を行った(これがコモン・ローの中核的な担い手となる)。下位の弁護士たるアターニーattorneyは裁判所の監督に服すべき存在とみられていたが,16世紀にバリスターとは独立の法律家層を形成し,新たに成立したソリシターsolicitorとともに一つの階層にまとまっていった。イギリスは法律実務家の国であり,法形成における指導的地位は法曹一元の裁判官が占め,大学の法学者による寄与は大陸に比べてずっと低い。…
※「アターニー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」