アトラクター(読み)あとらくたー

世界大百科事典(旧版)内のアトラクターの言及

【非線形力学】より

…したがってカオスはこの付近から出現するのである。また,方程式(1)が散逸系を表す場合,長時間後の系の状態点xはアトラクターattractorと呼ばれ,簡単な場合はfμ(x)=0とする不動点または極限サイクルがこれに相当しているが,カオスを呈する散逸系では漸近軌道が一定の領域をくまなくおおうような様相を示すためストレンジ・アトラクターstrange attractorと名づけられた。ローレンツ系はストレンジ・アトラクターをもつ散逸系の典型例であり,fμ(x)の不動点がパラメーターμの変化に対して次々と不安定化することにより発生する。…

※「アトラクター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android