アハスエルス(読み)あはすえるす

世界大百科事典(旧版)内のアハスエルスの言及

【さまよえるユダヤ人】より

…ヨーロッパの伝説に語られる永遠に呪われた放浪者。中世末期に広まった伝説によれば,十字架を担って刑場におもむくキリストがアハスエルス(アハシュエロス)Ahasuerusなる靴屋の家の前で休息をもとめたとき,彼はこれを拒絶した。そのときキリストは〈汝,我の来たるを待て〉と答えて立ち去り,それ以後アハスエルスは故郷と安息とを失い,〈最後の審判〉の日まで地上をさまよう運命を負わされたという。…

※「アハスエルス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む