世界大百科事典(旧版)内のアパラチア式地形の言及
【谷】より
…山や丘の間にはさまれた細長い低地。山や尾根に対する語であるが,山と谷とはひとつづきの地形で,山腹斜面は見方を変えれば谷壁斜面といえるように,山と谷との境は一般にはっきりしない。尾根と谷の場合も両者の境は漸移的である。湿潤地域では谷底を川が流れる。水が流れていない谷を涸谷(かれだに)という。谷の成因については古くギリシア時代から議論の的となった。18世紀にもまだ,谷が天変地異によって突然形成されたものであるという誤った認識が根強く残っていたが,レオナルド・ダ・ビンチはさすがに谷が水流の長年にわたる浸食の結果であるという正確な洞察をもっていた。…
【地形】より
…地球表面の形態をいう。地形学geomorphology(〈土地の形態学〉の意)は,海面上の土地すなわち陸地の形を研究対象として扱ってきたが,最近は海底の地形の知識が増してきたため,これらを含めて対象とせざるをえない状況にある。月や火星,金星など固体の表面をもつ天体の地形の細部が,人工衛星の探査の結果知られるにつれて,地形学の知識により,これらについても適当な解釈が試みられるようになった。
[地形の規模]
地形の把握は観察や生活体験から得られるのが普通であるが,広く客観的にみるには各種縮尺の地形図,宇宙画像,空中写真等が必要となる。…
※「アパラチア式地形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」