世界大百科事典(旧版)内のアビナヤの言及
【インド舞踊】より
…11世紀から12世紀ころまでは,シバ神を題材としたものが多かったが,ジャヤデーバによりクリシュナ神の物語《ギータゴービンダ》が書かれた後は,ビシュヌ神やその化身であるクリシュナ神を扱ったものが多くなる。 理論書《アビナヤ・ダルパナ》や《サンギータ・ラトナーカラ》によると,舞踊はヌリッタ,ヌリティヤ,ナーティヤに分けられる。ヌリッタは純粋舞踊のことで,特定のバーバ(表情)を表現せず,動きは表示的な意味を持たない。…
【カタカリ】より
…物語は《ラーマーヤナ》や《マハーバーラタ》からとられており,ケーララ州の言語,マラヤーラム語で歌手によって歌われる。踊りはヌリッタnṛtta(純粋舞踊)とアビナヤabhinaya(表示的な舞踊)との二つの要素から構成されている。歌詞にそってアビナヤの部分では,踊り手は主に手によるジェスチャーと顔の表情によって表現する。…
【カタック】より
…アマダという序の部分に続いて,トラ,トゥクラ,パラナのヌリッタnṛtta(純粋舞踊)が踊られる。インドの舞踊の特徴であるアビナヤabhinaya(表示的な舞踊)の踊りもあり,クリシュナ神の物語が多い。インド舞踊【大谷 紀美子】。…
【バーラタ・ナティヤム】より
…20世紀の初頭,古文化再認識の動きに伴って,バーラタ・ナティヤムは寺院を離れ,舞台芸術として再生し,一般の人々がこの舞踊を学び楽しむようになった。ヌリッタnṛttaという純粋舞踊とアビナヤabhinayaという表示的な意味をもつ舞踊の二つの要素から構成されており,ヌリッタのみの曲,アビナヤのみの曲,両方の要素をもった曲がある。踊手はアビナヤの部分で自己を最高に表現するといわれている。…
※「アビナヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」