世界大百科事典(旧版)内のアベジャネーダ法の言及
【ラテン・アメリカ】より
…この法律による永代借地権は,牛肉,小麦など農畜産物の海外市場の拡大とともに,所有権に転化し,パンパの中心部における私有地化した広大なエスタンシア(大牧場)が生まれた。さらに私有権の未確定のフロンティアの土地(本来インディオの占有地である)は官有地化され,1876年のアベジャネーダ法に基づく移民の導入と官有地の分割払下政策が推し進められ,パンパの内陸周辺部には自営農が成立し,中心部では,大土地所有制下の借地形態が一般化した。ブラジルにおいては,セズマリア制は1850年の土地法によって完全に廃止され,さらに88年に奴隷制度も廃止された。…
※「アベジャネーダ法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」