アポクリン分泌(読み)あぽくりんぶんぴつ

世界大百科事典(旧版)内のアポクリン分泌の言及

【アポクリン腺】より

…分泌機能をいとなむの一種。腺細胞において,分泌物が細胞体外へ放出される方法には,全分泌,離出分泌,開口分泌などがあるが,離出分泌はアポクリン分泌apocrine secretionともいい,アポクリン分泌を起こす細胞群からできた腺をアポクリン腺という。離出分泌とは,細胞表面に大きい細胞質の突起ができて,その根元がくびれて離断し,分泌物になるものである。…

【皮膚】より

…眼瞼(がんけん)縁も同様な移行部の一つであるが,この部位には睫毛(しようもう)(まつげ)と称される太くて長い毛があり,その毛根に開口する皮脂腺(瞼板腺あるいはマイボーム腺)が強大である。大汗腺は腋窩(えきか),外耳道,外陰部などの限られた領域の皮膚にしか存在しないが,その分泌物には独特のにおいや味がある(大汗腺の分泌様式はアポクリン分泌または離出分泌で腺細胞の小突出部分がちぎれて排出される)。ヒトの耳垢(じこう)腺は外耳道皮膚,睫毛腺(モル腺)は眼瞼縁皮膚における大汗腺にほかならない。…

※「アポクリン分泌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android