世界大百科事典(旧版)内のあまつつみの言及
【雨】より
…人魂や幽霊が出現するのも雨の夜とされることがある。忌月である5月に降る長雨の期間は,《万葉集》などでは〈あまつつみ〉といわれ田植前の物忌を意味した。折口信夫によれば,この期間は田の神が来ているので,普通の男女は会ってはならぬとされ,のちに〈ながめ〉は男女関係を絶ってひじょうに憂うつな気分で暮らさねばならぬことをいうようになったという。…
※「あまつつみ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」