世界大百科事典(旧版)内のアムステルダム中央駅の言及
【駅】より
…パリで最初の本格的終着駅は東駅(1847‐52,デュケネーF.Duquesney設計)であり,アメリカ最初の例としてはロード・アイランド州プロビデンス駅(1848,テフトT.A.Tefft設計)が知られる。また様式的特徴から名高い駅としては,ゴシック様式を用いたロンドンのセント・パンクラス駅(1868‐69,G.G.スコット設計),オランダ・ルネサンスの煉瓦と石貼りの様式によるアムステルダム中央駅(1881‐89,カイペルス設計),古典主義様式のニューヨークのペンシルベニア駅(1906‐10,マッキム・ミード・アンド・ホワイト設計,現存せず),近代建築を模索した様式のヘルシンキ駅(1910‐20,G.E.サーリネン設計),近代建築の名作とされるローマのテルミニ駅(1951竣工,モントゥオリE.Montuori,カリーニL.Calini設計)がある。駅舎部分が建築的意匠を凝らされるのに対して,ホームの覆屋部分は鉄骨構造技術の粋を集めたもので,前記セント・パンクラス駅の覆屋(バーローW.H.Barlow設計)は約74mの径間をもち,当時世界最大の径間を誇った。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」