世界大百科事典(旧版)内のアリレプスの言及
【ムカシウサギ(昔兎)】より
…いずれも下あごの第3前臼歯(ぜんきゆうし)の構造に著しい特徴がみられ,その歯を咬面(こうめん)から見ると内側と外側から深い切れ込みがあり〈呂〉の字形を呈し,〈コ〉の字形のウサギ亜科のものと異なる。 アマミノクロウサギとアカウサギは鮮新世の後期にユーラシアにいたプリオペンタラグスPliopentalagusから分岐したとされ,プリオペンタラグスは中新世後期から洪積世前期までユーラシアと北アメリカで栄えたアリレプスAlilepusから生じている。同じころ,このアリレプスからもう一つ重要な子孫のネクロラグスNekrolagusが北アメリカで生じているが,これが現在繁栄しているウサギ亜科のものの祖先である。…
※「アリレプス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」