アルカソバス条約(読み)あるかそばすじょうやく

世界大百科事典(旧版)内のアルカソバス条約の言及

【アフォンソ[5世]】より

…58年からローマ教皇の呼びかけに応じて国王自らモロッコ侵略戦争を指揮し,アルカセル・セギル,タンジールを征服してアフリカ王の異名をとった。晩年はカスティリャの王位継承問題に介入してイサベル=フェルナンド軍と戦ったが,79年アルカソバス条約でイサベルの権利を認めた。彼の治世はモロッコ,カスティリャの侵略戦争で貴族勢力の跋扈(ばつこ)を許し,王権の衰退を招いたが,《アフォンソ法典》やコインブラ図書館など文化的遺産も残している。…

【カナリア[諸島]】より

…征服はこの後一時中断したが,1478年にイサベル1世によって再開され,1500年までには残るラ・パルマ,グラン・カナリア,テネリフェの3島の征服が完了した。またアルカソバス条約(1479)でカスティリャはカナリア諸島領有に関する最終的承認をポルトガルから取り付けた。 レコンキスタ(国土回復戦争)の伝統に立つイベリア諸国にとって,アフリカと大西洋への進出は,自明の理だった。…

【大航海時代】より

…しかしこの間に,1469年にはカスティリャ女王イサベルとアラゴン王フェルナンドの結婚によってスペイン王国(スペイン帝国)が成立した。 1460年ころに始まったポルトガルとカスティリャ(のちのスペイン)との間の対立は79年のアルカソバス条約で一応の終結をみた。この結果,ポルトガルはアフリカ西海岸地域の領有を,スペインはカナリア諸島の領有を認められた。…

※「アルカソバス条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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