世界大百科事典(旧版)内のアルコール依存の言及
【アルコール中毒】より
…しかし,後者では急性中毒のみが対象となる。
[アルコール中毒とアルコール依存]
エチルアルコールによる中毒は急性中毒と慢性中毒に分けられるが,最近では慢性中毒という用語はしだいに用いられなくなる傾向にある。それは,酒類に含まれるエチルアルコールを持続的に飲用し,その常用量を超えたり,異常な飲用を繰り返すに至ると(〈アルコール乱用〉),酒類の飲用を中止できなくなる状態になるが,それは急性中毒とは違った生体変化によると考えられるので,中毒症状とは区別して〈依存〉と呼ぶことがWHO専門委員会で提唱されたことに基づく。…
※「アルコール依存」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」