世界大百科事典(旧版)内のアルコール性脂肪肝の言及
【肝腫大】より
…慢性肝炎では,肝臓は通常1~2横指,腫大して硬くなる。アルコール性脂肪肝とアルコール性肝硬変では,ほとんど肝腫大を伴うが,禁酒によって急速に正常の大きさに戻る。黄疸,腹水を伴う重症な非代償性肝硬変では,肝臓が触れられなくなり,肝臓の萎縮の程度は肝臓疾患の重症度にほぼ並行する。…
【脂肪肝】より
…通常,観察しうる細胞の50%以上にこのような変性をみとめるものを脂肪肝と呼ぶが,ひどい場合には,ほとんど全細胞に及ぶ。原因としては,肥満(栄養過多),糖尿病,飲酒過剰(これをアルコール性脂肪肝という),薬物毒性などがあるが,一方,高度の栄養障害(タンパク質欠乏,吸収不良)によっても生じる。すなわち,脂肪摂取過剰,肝細胞内での脂肪酸の産生亢進,脂肪酸酸化障害,リポタンパク質の産生,分泌の障害などが脂肪肝の発生に関連している。…
※「アルコール性脂肪肝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」