世界大百科事典(旧版)内のアルセナーレの言及
【ベネチア】より
…その中央市場は今なお市民の台所を支えているし,リアルト橋のたもとのサン・バルトロメオのカンポは,仕事が引けた後の市民の出会いの広場としてにぎわいをみせる。また,この海洋都市国家にとって重要な役割を果たした造船所(アルセナーレ)は,東部のカステッロ地区にあり,その周囲には労働者の多い庶民的環境が形成されている。 ベネチアの表玄関は,もともと潟の水面に開かれ2本の大円柱を構えたサン・マルコの小広場(ピアツェッタ)であったが,近代に本土(テラフェルマ)との間に鉄道橋(1846)と自動車橋(1932)が建設されたために,都市構造が大きく転換し,北西部の鉄道駅と自動車のターミナルが町の新たな玄関となった。…
※「アルセナーレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」