世界大百科事典(旧版)内のアルマイト用染料の言及
【媒染染料】より
…媒染染料は本来,繊維に直接の染着力をもたず,媒染剤で処理した繊維に染着する染料であるが,その染着機構である金属と錯塩を形成することに着目すれば,媒染剤で染色の前あるいは後で処理する媒染可能な酸性染料である酸性媒染染料,酸性媒染染料から発達し分子内にすでに金属を錯塩としてもっている1:1型金属錯塩染料,1:2型金属錯塩染料まで媒染染料として考えることもできる。しかし一般的には金属錯塩染料は酸性染料の部属として扱い,媒染染料としては,本来の媒染染料,酸性媒染染料,およびアルマイト用染料の3種を含めるのが普通である。水に可溶な染料のなかには,そのままでは繊維に染着しないが,あらかじめ繊維を媒染剤という金属塩の水溶液で処理しておくとよく染着し,色も深くなり堅牢な染色物が得られるものがある。…
※「アルマイト用染料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」