世界大百科事典(旧版)内のアルミラ球儀の言及
【渾天儀】より
…元の郭守敬が1276年(至元13)ころに作成した玲瓏(れいろう)儀は,明代の1437‐42年にかけて忠実に複製されたが,南京の紫金山天文台に現存する渾天儀は,この形式を忠実にとどめたものである。渾天儀と同様の観測器械にアーミラリー・スフェアarmillary sphere(アルミラ球儀ともいう)があり,古代ギリシアのエラトステネスが発明したとされ,のちにT.ブラーエもアーミラリー・スフェアを作って惑星観測を行った。渾天儀とアーミラリー・スフェアは前者では赤道座標が測定されていたが,後者では黄道座標が測定されていた点で異なる。…
※「アルミラ球儀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」