世界大百科事典(旧版)内のアルメニア山塊の言及
【アルメニア】より
…かつて彼らが主要な住民として生活していた地域の範囲は,現在よりはるかに広く,そのため古くは,北は現在のグルジア,東はアゼルバイジャンを経てカスピ海沿岸まで,南はメソポタミアの低地,西は小アジアの東半を占めるカッパドキアまでという広い地域をアルメニアと称したこともあった。
[自然,地誌]
ほとんどが標高800~2000mの高原で,北東部は火山活動で生じたアルメニア山塊となり,地震の多発地帯としても知られる。ノアの箱舟がたどりついたとされるアララト山(5165m)やアラギョズ山(4090m)などの高山を中心とするこの山塊は,ティグリス,ユーフラテス,アラス(アラクス),クラの各川の水源となっており,山間にはセバン,バン,ウルミエなど大小の湖が点在する。…
※「アルメニア山塊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」