世界大百科事典(旧版)内のアングラ小劇場の言及
【新劇】より
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[新劇の現在]
こうして1950年代から60年代にかけて,近代的写実様式としての新劇の成熟と普及が行われたが,60年代も後半に入るころから,この近代写実演劇や既成新劇団のあり方に対する疑義表明や異議申立てが盛んになり,新劇の,あるいは日本の演劇界全体の,一つの転形期が現出することとなる。その原動力となったのは,いわゆる〈アングラ小劇場〉(前衛劇)といわれた〈状況劇場〉〈早稲田小劇場〉〈自由劇場〉〈天井桟敷〉〈桜社〉などの台頭で,それは68,69年の大学闘争期と時期的に重なり合うものであった。一方,そのころには,既成新劇団の側の分裂や脱退事件も相次いだ。…
※「アングラ小劇場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」