世界大百科事典(旧版)内のアンリ2世陶器の言及
【象嵌】より
…17,18世紀はべっこうとシンチュウで切嵌め象嵌したフランスのA.C.ブールによる〈ブール象嵌〉の家具や,シノアズリーの流行で東洋的な花鳥をモティーフとし,宝石,真珠,紅玉,ラピスラズリ,黒檀などを用いた華麗なキャビネットやテーブルが製作された。 陶器では,黄色地もしくは褐色地に白土を象嵌して図像をあらわした中世の舗床用の象嵌タイルがイギリス,フランス,ドイツに多くみられ,また近世以降では16世紀フランスのサントンジュ地方サン・ポルシェールで焼かれた白土地に黒褐色で細かい連続文様を象嵌した〈アンリ2世陶器〉が知られる。【前田 正明】。…
※「アンリ2世陶器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」