アーデルング,J.C.(読み)あーでるんぐ

世界大百科事典(旧版)内のアーデルング,J.C.の言及

【辞書】より


[ドイツ,フランスの辞書]
 近代における科学的な辞書編集に大きな影響を与えたのは,前にもふれたグリム兄弟の《ドイツ語辞典》である。グリム以前のものとしては,ジョンソン博士の《英語辞典》に比較されるアーデルングJohann Christoph Adelung(1732‐1806)編《高地ドイツ語文法的・批判的辞典》5巻(1774‐86)等がある。《グリム童話集》の編者でもあるグリム兄弟が,ドイツ語の純化を目的としてその編集に着手し第1分冊が刊行されたのは1852年であったが,その後の刊行は遅々として進まず,全16巻32冊の完成を見たのは100余年後の1960年であった。…

【ドイツ語】より

…このようにして,ドイツ語は,ゲーテ,シラーの古典派から19世紀初めのロマン派の時代にかけて,ヨーロッパにおける文化語としての地位を確立するが,とくに古典派の言語様式はドイツ文語の頂点として,のちの時代に大きな影響を及ぼした。 ドイツ語の正書法の統一には,ショッテル,ゴットシェート,また《ドイツ語正書法のための完全な指針》(1788)の著者であるアーデルングJohann Adelungらが力を尽くすが,最終的な統一は,オーストリア,スイスも参加した1901年の第2回正書法会議の結果に基づく,ドゥーデンの《正書法辞典》(1902)により達成された。その際,長い間の懸案である,ゴットシェート以来一般化された名詞の大文字書きはそのまま残されることになった。…

【文化史】より

…彼もまた戦争や英雄的行為に限定された歴史叙述を排撃した。しかし,〈文化史〉という用語を初めて用いたのは,アーデルングJohann Christoph Adelung(1732‐1806)の著作《人類文化史試論》(1782)である。しかも彼は,文化史を従来の歴史叙述の補完とは考えず,むしろ政治史的考察をまったく無視して,精神生活,社会生活を歴史叙述の第一の対象とした。…

※「アーデルング,J.C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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