世界大百科事典(旧版)内のいかしば漁業の言及
【イカ(烏賊)】より
…これらの漁法はもっぱらスルメイカ,アカイカ,トビイカなどの外洋性イカ類に適用され,沿岸に寄るヤリイカ,ケンサキイカ類は沿岸に敷設した定置網やます網で,海底付近にすむコウイカ類には種々の底引網が有効で,かつてはヨーロッパコウイカ(市場名モンゴウイカ)などは日本の大型の遠洋トロールによって多量に漁獲されていた。特殊な漁法に枝の束(そだ)を海中につけ産卵にくるのを釣る〈いかしば漁業〉とか,雌をおとりに使う〈いかかご漁業〉などもある。【奥谷 喬司】
[料理]
奈良時代から諸国の貢納品のうちにイカが見られるが,これはもちろん干物であったと思われる。…
※「いかしば漁業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」