世界大百科事典(旧版)内のイギリス科学振興協会の言及
【学会】より
…この協会の目的は,年に1度ドイツ中の科学者がある都市に集まって,それぞれの研究成果を交流することによって,硬直し沈滞した旧来のアカデミーや大学に刺激を与えよう,というものであった。これにならってイギリスでも〈イギリス科学振興協会British Association for the Advancement of Science〉が31年に設立された。フランスやアメリカにも同様の組織がつくられた。…
【ヒューエル】より
…科学の専門化傾向がようやくはっきりしてきた19世紀前半に,古典的な教養教育と個別科学的な専門教育とのはざまに立って,教育論,科学論の分野で多くの業績を残した。教育論では,基本的には古典教養を改めて重視しつつ,科学教育の導入にも努め,一方では神学を離れてひとり歩きしはじめた科学のあり方を批判し自然神学を強く主張しながら,ドイツ,フランスの例に倣って,科学研究の制度的支援(例えばイギリス科学振興協会BAASの設立)の拡充に協力する,という両面的立場にいた。こうしたなかから,〈scientist〉〈physicist〉など専門的科学研究者を表現する新造語をみずから案出している。…
※「イギリス科学振興協会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」