イスラム的土地国有(読み)いすらむてきとちこくゆう

世界大百科事典(旧版)内のイスラム的土地国有の言及

【地主】より

…19世紀前半,時の権力者ムハンマド・アリー(エジプト総督,在位1805‐48)は,徴税請負制のもとでエジプト農村社会を支配していた徴税請負人階層を一掃し,新たに土地国有制とも呼ばれるべき土地制度をしいた。この制度を一言で述べるならば,土地を公共財として信徒共同体(ウンマ)の共同所有とみなすという,いわゆるイスラム的土地国有原則を根拠に,国家権力と直接耕作者との間に介在する重層的諸権利を整理し,直接耕作者の労働力を国家の一元的支配・管理のもとにおこうとする制度であった。そのため全国的検地,直接耕作者の特定耕地片への帰属・登録,土地処分や離村の禁止を通しての農民の土地繫縛,村役人としての村落有力者層の組織化,行政・徴税末端単位としての村落の再編成等々の一連の措置が講じられた。…

※「イスラム的土地国有」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む