世界大百科事典(旧版)内のイタリア領ソマリランドの言及
【ソマリア】より
…同じころ南部への進出をもくろみ始めたイタリアは,まず1885年に最南部の下ジューバ地域へ遠征隊を送って,同地域の管轄権をもつザンジバルのスルタンと通商条約を結んだ。イタリアはさらに北方をうかがい,92年にはモガディシュ,メルカ,ブラバ,ウアルセイクなどの諸港の支配権をスルタンから譲り受け,94年には協定によって南部地域の支配権をイギリス,フランスに認めさせ,その後も勢力を拡大して1908年までにイタリア領ソマリランドと呼ばれる地域の直接的支配権を確立した。 こうした植民地主義勢力の進出に対して,19世紀末にサイイド・ムハンマド(1864‐1920。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」