世界大百科事典(旧版)内のイデアル論の言及
【代数学】より
…代数的整数全体のなす環では,一般には素元分解の一意性が成り立たないため,E.E.クンマーが理想数を考え,J.W.R.デデキントはそれがイデアルで実現されることを見いだした。このようにして導入されたイデアルは一般の環にも適用され,園正造(1886‐1969)およびA.E.ネーターが独立にイデアル論の建設を始めた。とくにネーターの貢献は大きく,その後の環論(イデアル論,加群の理論を含む)は抽象代数学の最重要分野と見なされるほどに発展した。…
※「イデアル論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」