世界大百科事典(旧版)内のイナワシロツボミゴケの言及
【ツボミゴケ】より
…チャツボゴケJ.vulcanicola (Schiffn.) Steph.は温泉の付近に多く,硫黄を含んだ水中に黄緑色~赤褐色の大群落をつくる。イナワシロツボミゴケJ.nipponica (Sak.et Takah.) Hatt.は水中に生じ,猪苗代湖ではまれにマリゴケをつくる。Jungermanniaはリンネのつくった属で,19世紀中ごろまでは茎と葉の分化した苔類(今日のウロコゴケ目Jungermanniales)の大部分の種がこの属に入れられていた。…
【マリゴケ(毬蘚)】より
…この湖底の群落は1935年に〈猪苗代湖ミズスギゴケ群落〉として国の天然記念物に指定された。猪苗代湖では苔類のイナワシロツボミゴケJungermannia nipponica (Sak.et Takah.) Hatt.のマリゴケも記録されている。北海道の屈斜路湖では蘚類のクッチャロカギハイゴケDrepanocladus fluitans (Hedw.) Warnst.var.kutcharokensis Kandaが同様な成因で馬糞状のマリゴケをつくる。…
※「イナワシロツボミゴケ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」