イビス(読み)いびす

世界大百科事典(旧版)内のイビスの言及

【ニンマーザット】より

…《ライネケ狐》にすでに用例がみられるが,一般的になるのは,1663年にウィーンの外堀で捕らえられた大型の珍鳥が,1度に4kgもの魚を平らげ〈ニンマーザット〉と呼ばれて以来のことらしい。これによってペリカンに似た餌袋をもつコウノトリ科のこの鳥(イビス)は,小アジア(アナトリア)では群れをなして池の水を飲み干し魚を捕るという風聞が広まったのである。【新井 皓士】。…

【カリマコス】より

…文学作品の規模と質をめぐる文芸学上の問題で,弟子のロドスのアポロニオスと鋭く対立し,論争に敗れたアポロニオスはロドスに退いたと伝えられる。ローマの詩人オウィディウスの《イビス》は,カリマコスが自分の論敵を揶揄(やゆ)攻撃するために著した詩を模したものである。 彼の詩文や散文著述は800巻を満たしたと伝えられるが,中世写本の形で現存するのは《賛歌》と《碑詩》のみであり,彼の名を〈エレゲイア詩の王者〉と高からしめた《縁起詩集》その他のものは,パピルス断片としてわずかに知られているにすぎない。…

※「イビス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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